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【都電荒川線ぶらり旅】鬼子母神前停留場で下町散歩|歴史とグルメを楽しむ1日コース

  • 執筆者の写真: 旅 TIME
    旅 TIME
  • 2022年6月9日
  • 読了時間: 8分

更新日:5月26日





東京で唯一現存する路面電車「都電荒川線」で、のんびり1日旅を

東京の街中を走る、懐かしさあふれる路面電車――それが「都電荒川線」です。現在、東京で運行している唯一の路面電車で、三ノ輪橋から早稲田までの約12.2km、全30の停留場を結んでいます。所要時間はおよそ1時間。のんびりとした速度で走る電車に揺られながら、東京の北部を巡る小旅行が楽しめます。

沿線には、昔ながらの商店街や風情ある寺社、緑豊かな公園などが点在しており、都会の喧騒を離れた落ち着いた雰囲気が魅力です。大規模な再開発が進んでいないエリアだからこそ残る、昭和の面影や地域の人々の暮らしが、旅人の心を癒してくれます。

1日乗車券を使って、途中下車を楽しみながら、気ままに街歩き。ふと目に入る景色や、たまたま立ち寄ったお店との出会いが、この旅の特別な思い出になるはずです。懐かしい東京を探しに、ぜひ一度、都電荒川線の旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。


鬼子母神前停留場から始まる、江戸情緒と新しい感性が交差する街歩き

都電荒川線の「鬼子母神前(きしぼじんまえ)」停留場で下車したら、ぜひ訪れたいのが徒歩5分ほどの場所にある「鬼子母神堂」。このエリアは、昔ながらの風情と現代的なセンスが心地よく混ざり合う、散歩にぴったりのスポットです。

参道の入口に立つ「鬼子母神大門」から続くケヤキ並木は、【東京都指定天然記念物】に登録されている歴史あるもの。緑のトンネルのような並木道は、歩くだけで心がすっと落ち着きます。参道沿いには、下町情緒あふれるしもた屋風の建物が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気。

一方で、その古い建物の中には、リノベーションされたおしゃれなカフェや木工雑貨のお店など、若い世代が営むお店が続々とオープン。古き良き東京の面影を残しつつ、新しい感性が息づくこのエリアは、訪れるたびに新しい発見があります。

歴史と今が交差する街で、のんびりとしたひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。




鬼子母神堂の境内にひっそり佇む、歴史深い「武芳稲荷神社」

鬼子母神堂を訪れた際に、ぜひ立ち寄ってほしいのが、その境内にある「武芳稲荷神社(たけよしいなりじんじゃ)」です。大きな神社ではありませんが、どこか神聖な空気が漂う、知る人ぞ知る小さなお稲荷様です。

この神社は、なんと鬼子母神堂が建てられる前からこの地にあったとされており、創建は1578年以前とも。鬼子母神堂よりも古い歴史を持っていることになります。境内に連なる朱色の鳥居と、それを囲む緑豊かな樹々とのコントラストがとても美しく、写真を撮るのにもぴったりのスポットです。

歴史に思いを馳せながら、静かな境内を歩いてみると、にぎやかな参道とはまた違った落ち着きが感じられるはずです。鬼子母神エリアを訪れる際には、ぜひこの小さなお稲荷様にも足を運んでみてください。




日本最古の駄菓子屋「上川口屋」で、懐かしさに触れるひととき

鬼子母神堂の境内には、もう一つ見逃せない名所があります。それが「上川口屋(かみかわぐちや)」。なんと1781年創業とされ、日本最古の駄菓子屋といわれている歴史あるお店です。

小さな店構えですが、そこに漂う空気はどこか懐かしく、温かみがあります。お店をひとりで切り盛りしているのは、優しそうなおばあさん。その姿もまた、このお店の魅力のひとつです。

店先に並ぶ色とりどりの駄菓子を見ていると、つい子どもの頃を思い出して、「ちょっとひとつ買ってみようかな」と手が伸びてしまいます。現代の東京の中で、こんなにノスタルジックな空間に出会えるのはとても貴重。訪れるたびに、心がふっとやわらぐ場所です。

静かな境内の中で、時が止まったかのようにたたずむ「上川口屋」。鬼子母神前停留場を訪れたら、ぜひこの小さな宝物のようなお店をのぞいてみてください。




安産・子育ての守り神「鬼子母神堂」――静寂と信仰が息づく場所

鬼子母神前停留場からほど近くにある「鬼子母神堂(きしぼじんどう)」は、安産・子育ての神様として多くの人々に親しまれているお堂です。深い緑に囲まれた境内には、どこか凛とした空気が漂い、訪れるだけで心がすっと落ち着くような不思議な魅力があります。

祀られている鬼子母神は、もともと夜叉神であり、かつては子どもをさらって食べてしまう恐ろしい鬼女とされていました。しかし、お釈迦様に諭されて改心してからは、子どもを守る優しい神様へと変わり、やがて庶民の間で安産や子育ての守り神として信仰を集めるようになったのです。

「鬼子母神堂」の“鬼”の字は、通常の漢字とは少し異なり、一角目の「ノ」がない「角なしの鬼」が使われています。これは、改心し角を捨てた鬼子母神の姿を表しているのだとか。

境内では一年を通じてさまざまなお祭りが行われていますが、なかでも最大の行事は10月に行われる「御会式(おえしき)大祭」。江戸時代から続く歴史あるお祭りで、街全体が幻想的な万灯(まんどう)で彩られる光景は一見の価値ありです。

歴史と信仰、そして人々の優しさに触れられる鬼子母神堂。都電散歩の途中に、ぜひ立ち寄ってほしい場所のひとつです。





鬼子母神のそばにあるもう一つの信仰スポット「七福神大黒堂」

鬼子母神堂の境内を歩いていると、もうひとつ見逃せない小さなお堂があります。それが「七福神大黒堂」。ここには、福の神として知られる大黒天が祀られています。実はこの大黒天、鬼子母神の夫神にあたるとされているそうです。

大黒堂の前には、存在感のある一本の大イチョウの木が立っています。なんとその樹齢は約700年。この木は「子授けイチョウ」と呼ばれ、子宝や安産を願う人々から篤く信仰されています。鬼子母神とあわせて参拝すれば、ご利益も倍増しそうですね。

こぢんまりとしたお堂ではありますが、どこか親しみやすく温かい雰囲気が漂っていて、ふと足を止めたくなるような場所。鬼子母神堂とセットで訪れて、家族の健康や安らかな暮らしを願ってみてはいかがでしょうか。

鬼子母神名物「おせんだんご」──やさしい甘さに心もほっこり

鬼子母神エリアを訪れたら、ぜひ味わってほしい名物があります。それが「おせんだんご」。なぜ“おせん”という名前なのかというと、実はこれ、鬼子母神に千人の子どもがいたという伝承に由来しているそうです。おせんだんごには、安産や子育て、子孫繁栄への願いが込められているのです。

だんごは2種類あり、どちらも素朴でどこか懐かしい味わい。

まずは醤油味の焼きだんご。温かい団子に香ばしい焼き醤油の香りが絡み、ほんのりとした甘みも感じられて、ついついもう一本食べたくなる美味しさです。

そして、甘党にはたまらないのがあんこの団子。なめらかなこしあんは上品で甘さ控えめ。ほっとする優しい甘さで、私個人としては、断然こちらのあん団子派です。

参道を歩いたあとの休憩に、ベンチでのんびり団子を頬張る時間は格別。おせんだんごを味わいながら、鬼子母神の穏やかな空気を感じてみてはいかがでしょうか。

鬼子母神堂へのアクセス

散策のスタート地点としてもぴったりな鬼子母神堂へのアクセスは、電車がとても便利です。

◎所在地〒171-0032東京都豊島区雑司が谷3-15-20

◎電車でのアクセス

  • 都電荒川線(三ノ輪橋~早稲田)「鬼子母神前」停留場 下車すぐ

  • 東京メトロ 副都心線雑司が谷」駅 下車、1番出口より徒歩約5分

古き良き東京の面影が残るこのエリア。電車を降りた瞬間から、どこか懐かしい時間が流れ始めます。都電と地下鉄、どちらからでもアクセスしやすいので、気軽に訪れてみてくださいね。


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